トナーの仕組み

トナーとは、レーザープリンター及び複合機で使用される、帯電性を持ったプラスチック粒子に黒鉛、顔料等の色粒子を付着させたミクロサイズの粒のことです。静電気を利用して、紙にトナーを転写させ、熱によって定着させることで印刷するしくみになっています。トナーは、機種やメーカーによって少しずつ異なってきますので、確認してから購入しましょう。
 津波被害に遭った岩手県大船渡市のしんきゅう院経営、荒熊稔さん(54)と妻由枝さん(49)が、避難所の住民にマッサージをしている。夫婦はともに目が不自由。近所の人が車で避難させてくれて一命を取り留めた。避難所で周囲が支えてくれることに感謝し「自分たちにできることはないか」と始めた。

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 震災発生時、夫妻は大船渡市盛町で開いているしんきゅう院内にいた。同市三陸町にある自宅は全壊したと聞き、しんきゅう院近くにある公民館で避難所生活を始めた。小さなロウソクの明かりしかない避難所は暗闇そのもの。「どのように歩けばいいのか、わからなかった」

 助けてくれたのは、同じく避難してきた人たちだった。「こっちだべ」と誘導してくれたり、ぶつかりそうになると自然によけてくれたり。掃除などの役割を決めるときも「何もしなくて大丈夫」と気遣ってくれた。

 周囲が協力して避難所を運営する中で「自分たちにできることはないか」と考えたのが、マッサージだった。椅子に座った人たちの肩、腰、足にタオルをかけ、丁寧にもんでいくと緊張がほどけていくのがわかる。「ありがとう」。表情は見えなくても、感謝の気持ちが伝わる。

 目が不自由な人にとって、避難所での生活は困難を極める。荒熊さん夫妻によると「一番助かるのは声をかけてもらうこと」。稔さんは「トイレに行きたくても、毎回知らない人に介助を頼むのはためらってしまう。『一緒に行きませんか?』と声をかけてもらえるとうれしい」と言う。

 1メートルほど津波につかったしんきゅう院は改修工事中。、5月の連休明けごろに再開予定というが「これからも避難所でのマッサージは続けたい」。稔さんも由枝さんも、思いは同じだ。【徳野仁子】


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 3月11日の地震直後、普段は静かな栃木県日光市の中禅寺湖でも、高さ2メートルほどの大波が発生していたことが地元住民の証言でわかった。気象庁によると、強い揺れが長時間続いたため起きた現象だったという。被害はなかったが、湖の水位が一気に上昇することがあるといい、専門家は「念のため避難すべきだ」と指摘している。【浅見茂晴】

 波が押し寄せたのは中禅寺湖畔の菖蒲ケ浜。湖北西側にあり、キャンプ場もある遠浅の浜だ。日光市中宮祠(ちゅうぐうし)でレストランを営む松本真司さん(59)と知人の伊藤誠さん(61)は菖蒲ケ浜で昼食をとった後、震度5強の揺れに襲われた。

 外に飛び出ると、水際から湖水が約50メートル引いていた。その後、左右と中央から波が押し寄せ、重なった。「高さ2メートルほどに達したのではないか。初めて見た光景で津波かと驚いた」と松本さん。波は10分ほどの間、数回にわたり打ち寄せ、やがて収まったという。

 ◇岸に80センチのコイ

 波が引いた後の湖畔には、5〜6匹の大きなコイをはじめ、大小の魚が数多く取り残されていた。松本さんは体長約80センチ、胴回り約60センチの大きなコイを持ち帰り、近くの知人宅の池で飼育している。中禅寺湖漁協によると、水温が低い中禅寺湖のコイとしては最大級という。過去にも竜巻などの強い風によって湖水がかき回され、体長10センチ程度のワカサギやヒメマスの稚魚などが湖岸に打ち上げられることはあったというが、松本さんは「あんな大きなコイが打ち上げられるなんて」と改めて波の威力に驚く。伊藤さんによると、地元では関東大震災の時も似たような大波が起きたと伝えられているという。

 ◇直径20メートルの渦も

 湖の東岸では大きな渦も目撃されていた。湖畔にある栃木県警日光署中宮祠交番の交番相談員、西海幸雄さん(62)は地震直後、ごう音とともに湖上に直径20メートルほどの渦巻きができているのを発見した。「ぞっとした。いつもは穏やかな湖が突然変わり、これが天変地異かと思った」。3日後は湖の水位が約1メートル下がったという。

 気象庁の担当者によると、津波とは海溝型の地震により岩盤が跳ね上がることで起きる波のことを指し、中禅寺湖のケースは「津波ではない」という。強い揺れが3〜4分と長く続いたため、波と揺れの周期が重なり、普段は見られない大きな波が発生したとみられる。防災・危機管理アドバイザーで防災システム研究所(東京都港区)所長の山村武彦さんは「短時間に水位が上がることがあるので、このような大波が見られた場合は念のため避難した方がよい」と話している。

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